前回の記事 ミネラルウォーターが生まれる羊蹄山とニセコの自然美 から続くニッポンセレクト.comの企画です。
いよいよジャパンミネラルさんのナチュラルウォーター、カムイワッカ麗水工場に潜入します!
水のことならどんな質問にでも詳しくお答えくださった水のプロ、宮部様にご案内いただきました。
運よく(?)工場従業員さん達は取水地周辺の作業に出払っていました。機械自体は止まっていましたがすべての場所に立ち入らせてもらうことができました。
工場大好きな私、贅沢にひとり工場見学させてもらえてうれしい!
日本のミネラルウォーターは要殺菌
取水地から運ばれてきた水は、まずこの紫外線殺菌装置を通って…
加熱殺菌装置に入ります。
日本では市販の天然水は殺菌しないといけないことになっています。
殺菌方法は紫外線だけでもよいのですが、高温殺菌したほうがより安全なのです。
他社の水は紫外線殺菌のみで出荷されている商品もあります。理由は、燃料代がかかることや、単価の高い耐熱ペットボトルが必要になりコストがかかるためです。
このカムイワッカ麗水は取水した湧水の時点でほぼ無菌で、原水でも飲料水適合基準を満たしています。
取水地付近に他の工場や建物などがないこともありますが、通常自然界ではありえないことで謎だそうです。まさに神のなせる業!?
それでもダブルで殺菌されていればもう怖いものなしですね。おいしくゴクゴクいただいてきました。
さらに黒バージョンの10年保存版麗水は、オゾン殺菌も加わってトリプルで殺菌されています。超衛生的。
海外のミネラルウォーターには…なんと!
ところで、有名な海外のミネラルウォーター、エ○アンやボル○ックは加熱殺菌をしていません。その代わりに、なんと塩素が入っているんだとか!試薬で調べれば塩素反応が出るそうです。
でも水道水みたいな塩素の臭いはしないけど…と思ったら、におうのはカルキ(塩素化合物)で、塩素というものは臭わないのだと教えていただきました。ひええ、これは驚愕の新事実です。
いままで気づかず塩素飲んじゃってたのか(-_-;)
工場設備いろいろ
350ml、500mlのボトルに充填する機械。やけに黄色いのは、虫よけのために黄色のビニールカーテンを張っているからです。
梱包する機械。
これはペットボトルの元。
この試験管みたいなものを熱で柔らかくして金型の中に入れて、空気で膨らませて成型するんだとか。おもしろい!
こちらは新型の充填機。できたペットボトルがここに来て、ボトル洗浄と充填が行われます。
回っているところを見たい方は10秒動画をどうぞ(機械音が出ます)。
その後、ペットボトルについた水を吹き飛ばして乾かす機械を通ります。
ボトルはずんずん進み、人間の目で目視検査をされます。
そしてラベルをまとうのですが、こちらは特別ボトル。
北欧インテリアショップのBoConceptで購入者に配布しているノベルティだとか。こういうオリジナルラベルでも商品を作ってくれるそうです。
丁寧にボトリングされて、羊蹄山のふもとから水たちが旅立っていくのですね。
カムイワッカ麗水にかける想い
最後に、宮部さんにこのナチュラルウォーター麗水にかける想いを伺いました。
「天然の神様の恵みを受けて、流行り廃りに乗らずに100年先も同じ商品を作っていきたい。
そのためにはきれいな水の湧き出る羊蹄山を守る必要がある。他の工場の排水やゴルフ場の農薬などで汚染されないために、それらを作らせない保護活動もしていく。」
ということをおっしゃっていました。
実際、ニセコでは外国人がゴルフ場を次々と買収しています。また、日本では土地を買うと地下資源まで全て買った人のものになるので、どういう使われ方をされるかわからないのです。
人間、空気の次に水がないと生きていかれませんから、水って本当に大事だと思います。自然の恵みの水を大切にいただきたいですね。
お忙しいところご対応いただいた社員の皆様、ありがとうございました!