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一眼レフや小型一眼カメラは、レンズをいろいろと取り換えて写真撮影を楽しめるのが魅力です。
カメラ教室受講者様から「一眼のレンズ、次に買うとしたら何がいいでしょう?」と買い方をご質問されることがよくあります。
しかし、一概に「この1本!」とおすすめできないのです。
その方がどこで何をどう撮りたいのか、またご予算によっても最適なレンズが違うからです。
目次
慣れないうちはレンズを増やさない
うちの受講者様でも、「カメラに詳しい人に勧められて…」と、よくわからないままにレンズを買い増して使い道がわからずご質問される方が多くいらっしゃいます。
初心者の方には、まず一眼を買ったときにセットになっていたレンズ(通常は標準ズームと呼ばれるものが多い)をある程度使いこなしてから次のレンズを考えることをおすすめしています。
撮り慣れていないうちは、せっかく替えのレンズがいろいろあっても、どのレンズをどういう場面で使ったらいいかを判断しづらいからです。
例えば、プロの料理人はたくさんの包丁を用途や食材ごとに使いこなせますが、料理初心者は三徳包丁が1本あればだいたい何でも無難に切れて調理できるのと同じです。
標準ズームの焦点距離で撮り慣れる頃には、自分がどういう写真が好きなのか、どんな風に撮りたいのかがなんとなくわかってくるはずです。そうなってから適したレンズを買う方が無駄がありません。
お金が余ってしょうがない方は別ですが、レンズも安いものではないので、買ってから「このレンズ、使い道が分からない…」となったらもったいないですよ。
以下、ご用途によって次の4種のレンズから買い増しされるのがおすすめです。
その1 望遠レンズ
一眼を購入する時、Wズームキットという名前だと(一部メーカーを除き)最初からセットでついているのが望遠レンズです。
例えば、オリンパスだとこれですね。
OLYMPUS 望遠ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R シルバー
パナソニックの方がちょっと望遠弱めで高いですが、デザインはスマートで軽くていい感じです。オリンパスカメラでも使えます。
Panasonic 望遠ズームレンズ LUMIX G VARIO 35-100mm F4.0-5.6 マイクロフォーサーズ対応 H-FS35100-S シルバー
あとから別で買うと割高になるので、望遠も使いそうかも?と思う方は、最初にカメラを買うときにWズームのセットで2本買ってしまった方がお買い得です。
いらなければ、あとから売っても状態が良ければ元が取れます。
焦点距離(○○mm)という数字が大きくなればなるほど望遠になりますが、比例して値段も重さもヘビーになっていきます。
Canonのこんなレンズで鳥を撮っている方を見かけますが、お値段は…(゚д゚)!!
Canon 単焦点超望遠レンズ EF400mm F2.8L IS II USM フルサイズ対応
望遠レンズの用途
遠くのものを大きく撮るだけでなく、花を1輪だけ浮き立たせて大きくぼかす、人物のアップを浮き立たせて撮るといった用途にも適しています。
画角(写る範囲)が狭くなるので、周囲に余計なものを入れずに撮れるという点でも撮りやすいです。
私も花写真は望遠で撮った感じが好きなので、よくこんなのを撮ります。
近寄れない外猫や、気づかれないように撮りたい猫撮りには必須です。
遠くで何か狩り中にこっそり撮影。
その2 明るい単焦点レンズ
F値という数値が小さい「明るいレンズ」と呼ばれるものです。簡単に言うと、レンズの穴が大きくて光がドバっと入り、大きくボケるレンズです。
単焦点というのはズーム機能がないことなので、写る範囲を変えたいときは自分が寄るか離れるかします。
価格はピンからキリまでありますが、比較的安価で画質が良いレンズがあるのが特長です。
私の使ってるのはこれ。黒もあります。
OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 SLV
以前Nikonの時はこれを使っていました。
Nikon 単焦点レンズ AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G ニコンDXフォーマット専用
Canonはこれが1万円台とお安くて評判がいいです。
Canon 単焦点レンズ EF50mm F1.8 STM フルサイズ対応 EF5018STM
単焦点レンズの用途
暗いところでストロボや三脚なしでぶらさずに撮る、ボケをきれいに出す、なるべく画質良く撮るなど。
水族館の水槽撮影にはF1.8の明るい単焦点が1本あると便利ですよ。
夜景やイルミネーションも手持ちで撮れます。
その3 マクロレンズ
花のアップを撮りたい方におすすめです。
マクロレンズは近くだけしか撮れないと思っている方も多いのですが、撮影倍率の高い(大きく写せる)レンズなだけであって、遠くのものも問題なく(むしろ高画質で)撮れます。
マクロレンズの用途
花のシベ1本だけを花粉までくっきり撮りたいとか、小さな花1輪だけを大写ししたい場合に。ブレが出やいすいので三脚を使った方が良いです。
これを撮ったのはこちら。
OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro
その4 高倍率ズームレンズ
私もよく使っているのがこのタイプ。
簡単に言うと、標準レンズ+望遠レンズ2本分の撮影を1本でこなせるレンズです。
これは買い増しというよりは、標準レンズ+望遠レンズの代わりに買うといった感じです。使わなくなったレンズはカビないうちに売っちゃいましょう。
→ 一眼レフ売っちゃいました。カメラ中古買取サイト活用のススメ
レンズ交換が面倒、旅行に行くのにレンズをたくさん持ち歩きたくない、といった楽をしたい方にとってもおすすめです。
高倍率レンズについては以前数記事に詳しく書いておりますのでご興味ある方はご覧ください。
ご用途によっては、上記にあげたレンズに当てはまらない場合もあるかと思います。
また、それぞれの種類の中でもメーカーごとに様々なレンズがあります。個別のご相談はレッスン時におたずねくださいませ。