写真が上手いと褒められたら謙遜しないでお礼を言おう

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お褒めの言葉を全否定は残念

受講者様同士で撮った写真を見ているときに「うまいですね」とか「きれいですね」と相手に声をかけてくださる方がいます。

声をかけられた方の中で「いえいえ、とんでもない!私なんてカメラ全然わからない初心者だし、写真も下手なんです!」と全力で否定する方が時々いらっしゃいます。

それを聞くと、カメラインストラクターとしてはいろいろと残念な気持ちになります。

謙遜でカメラが下手発言をしないで

昔よりは薄れてきたと思いますが、日本人は謙遜を美徳とする文化です。

「私、写真うまいんですー!見て見て!」とグイグイ主張するのはさすがに日本社会ではやや引かれるかと思います…。

しかし、わざわざネガティブ発言をして自分や家族を謙遜して卑下するのは、個人的には好ましいことではないと思っています(私も以前はやっていましたし、されていましたが)。

まず、自分にでも他人にでも否定発言を重ねると、脳に対しての悪い思い込み効果になるのですよ。

「私は写真が下手」「全然わからなくてうまく撮れない」と発言する
 ↓
「うまくなっちゃいけないんだ」「わかっちゃいけないんだ」と自分の脳みそは無意識に判断するわけです。

親が自分の子どもを「うちの子はほんとにバカでどうしようもなくて…」と発言する
 ↓
「自分はバカでどうしようもないんだ」と子どもの脳には刷り込まれるわけです。

「病は気から」みたいなものです。

日本人の自信のなさ、自己肯定感の低さは、こういう子どもの頃からの否定発言の積み重ねで作り上げられているのではないかと私は思っています。

言葉って大事です。

あと、褒めてくれた方の発言も否定することになりますから、相手に対しても失礼なことです。

「こんな下手な写真に上手いって言うなんて、あなたの目大丈夫?」と言っているようなものです。

そしてインストラクターの私も、「この受講者様にはわかるようにお教えできていないのかな…レッスンにご満足いただけていないのかな…」と、帰ってからひとり反省会になります。

白黒猫写真カメラスタンプ

写真を褒められたら肯定で

今まで人に褒められる写真が撮れたことがない方なら、なおさら謙遜したくなる気持ちもわかります。

「私カメラが下手で…」と言えば、「ほんと下手ですね」と返す人はまずいません。「そんなことないですよ」と持ち上げてくれる人がほとんどでしょう。

しかし、「私カメラが上手で!」と言ったなら「はあ、すごい自信ですね…」と言われるかもしれません。

けなされないための自己防衛として「下手です発言」をしておけば安心なのはわかります。何年も「初心者」を名乗っている方も同様です。

自分から「写真うまいんです」アピールまではせずとも、誰かに写真が上手いと褒められたら素直に「ありがとうございます」とお礼は言いましょう。仮にお世辞だったとしても気にせず肯定です。

「ありがとう」の一言だけで、

  • 褒めてくれた人は「いい写真見せてもらえた!」
  • 褒められたご自分は「うまいって言われた、うれしい♪」
  • インストラクターの私は「うんうん、上達されたなあ」

というハッピー脳みそになって、3人とも幸せな気分で今日も楽しく写真撮影が捗るわけです。

少なくともコンプルカメラ教室で1度でも受講してくださったあなた様は、前よりカメラがうまくなっているんですよ。

昔撮った写真と見比べてみてください。

複数回カメラ教室でご受講の方は、確実に上達して上手い写真を撮られています。

私も褒めて伸ばしたいので、いい写真を拝見したら全力で褒めます(しかしお世辞は言いませんよ)。

ですから、自信をもって撮影してくださいね!